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「普遍で不変なものを、大真面目に馬鹿馬鹿しく」というコンセプトをもとに活動してきたユニ傘(劇団金子)の公演も、今回で第4回目を迎えます。8月某日、主宰であり、脚本・演出を手掛ける竹内遼、今回出演する4人の役者で座談会を行いました。お笑いやそれぞれの人間性についての話に花が咲いたその模様を、一部コラムとしてお届けします。座談会に参加したつもりになって、お読みください。

<役者紹介>

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竹内遼(たけうち りょう)

サテライト東京所属。ユニ傘主宰。脚本・演出を手がけ、自身も役者として数多くの作品に出演する。パワフルな演技力と抜群のトーク力で、舞台上で唯一無二の存在感を放つ。劇団金子第3回公演『北に向かって』の冒頭では、毎公演フリートークを披露した。

織上真衣(おりがみ まい)

演劇ユニット「あいまい」を立ち上げ、ふたり芝居の公演を行うなど演劇活動に精力的に取り組む。スレンダーな体からは想像できないような力強い表現から繊細な表現までこなし、幅広い演技力を持つ。ユニ傘の舞台初出演。

下野はな(しもの はな)

大学の演劇サークルに所属し、過去に 2 回舞台公演に出演。愛らしいルックスと哲学的な思考とのギャップが光る、独特な魅力を持つ俳優。ナチュラルかつ言葉に重みのある、芯の通った演技にご注目。ユニ傘の舞台初出演。

杉本茉由(すぎもと まゆ)

ユニ傘(劇団金子)の舞台常連の俳優。何事も、すぐにコツを掴みこなしてしまうという器用さと、力強くて切ない声と、愛嬌のある笑顔が魅力。温和な人柄と抜群のポテンシャルで、観客はもちろん、仲間の心を掴む。

佐藤才哉(さとう としや)

blueskywalkers 所属。ユニ傘(劇団金子)の第1回公演から出演している。抜群のルックスと魅力的な声で圧倒的存在感を放つ。クールな佇まいとは裏腹、仲間を包み込むような懐の深さと明るさを持っている。

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◆喋り方が似るくらい、聴いてます。

──
さて、本日はよろしくお願いします。まずは、今回の舞台でみなさんはコントに挑戦さ れるわけですが、普段どんなお笑いを見るか聞いてもいいですか?
下野
お笑い好きです。アメトークはほぼ全部観ていますし、最近は、有吉の壁もよく観ます。
竹内
最近だとその辺が面白いよね。
佐藤
テレビで言うと、ちょっと前になっちゃうけど水10とか好きだった。
杉本
懐かしい。ピカルの定理とか観てたな〜。
竹内
あとははねるのトビラとかね。織上さんはあんまりお笑い観ないんだよね?
織上
そうですね、最近まであまり観る方ではなかったですね。今回のコントライブに関わるようになってから、観始めました。
──
好きなお笑い芸人さんは誰ですか?
織上
NONSTYLE さんが好きです!以前何かテレビの特番に出ているのを観て、「面白いな」と思って。
竹内
NONSTYLE 人気あるよね。前にさいたまスーパーアリーナでライブしてたもんね。しかも無料だよ。頭おかしいんじゃないかってくらいすごいよね。
杉本
...僕は最近は、散々言ってるけど千鳥ですかね。すごい好き。
竹内
下野は?
下野
芸人さん...そうですね、トータルテンボスが好きです。
竹内
あー、あれね、「相場は肩だろ。(ツッコミの台詞)」のやつね。
佐藤
俺は、えーっとね、作品として観るのは、東京03さん。それとは別で、(自分と)波動が合うなっていうのが...
──
波動が合う!?
竹内
これね、多分発言によってはあっち側からの反論がくるね。
佐藤
狩野英孝さんとか、パンサーの尾形さんとか。
一同
あー...(笑)。
杉本
好きな芸人さんって言うか、仲良くなれそうな芸人さんでしょ?(笑)
佐藤
俺は、自分から面白いこと発信できないけど、いじられることによって自分の魅力開花させるから、ちょっと近いなって思う。
竹内
俺は、トークで影響受けてるのは伊集院光。作品的な影響は、バナナマン、東京03、ラーメンズ、あとなんだろうな、劇団ひとりとか、おぎやはぎとか。
佐藤
ゴットタン芸人?
竹内
ウレロ(ウレロシリーズ)とか、ゴットタン周辺てのがベースかな。ラジオとか喋りって言ったら、もうめちゃめちゃ伊集院さん。「深夜の馬鹿力」って言う TBS のラジ オを聞いた人から、「めっちゃ竹内に似てる」って言われた。そんで「嬉しいだろ、お前。」って(笑)。
──
喋り方まで似てくるなんて、相当なヘビーリスナーですね。そのラジオ愛が、フリート―クに活きてるんですね。

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◆友人?同僚?...苦楽を共にする、仲間!

──
お互いの印象についてお聞きしたいです。
竹内
じゃあ、俺からいきますか。僕はこのメンバーを見た時、まず、「おもろそうなもんできそうやなぁ」って。
一同
お〜〜っ。
竹内
元々(劇団金子の時から)やってたメンバーに加えて、タイプが今までと違う女性陣を意図的に集めたからね。化学反応的なものを楽しみたいなと思ってます。コントライブって、個人のアイデンティティとか、面白さって言うのをより全面的に出したほうがいいものができると思うので。
──
これまでの舞台とは少し違って、みんなが素の面白さを出してこそのコントなんですね。
竹内
そう、それをより出していけたらって感じかな。
──
今回初出演となる織上さんは、竹内さんにどのような印象を抱きましたか?
織上
初めて竹内くんに会ったのは結構前で、多分1年前くらいだったと思うんですけど、その時から今に至るまで4、5回くらい印象がコロコロ変わってて(笑)。すごく刺激的な存在。
竹内
聞いてみたい!
織上
最初は、なんか、むし...
竹内
え?!虫?!
──
(笑)
竹内
何系の虫?カブトムシ?カブトムシなら嬉しいね。
織上
なんかあの、虫かごと虫取り網持って、なんか...
竹内
あー、短パン小僧ね(笑)ポケモンの。
織上
そうそう!(笑)...っていう印象だったんですけど、虫取り少年の次は、別の舞台で(竹内が)演出助手で入ってたときに、カチッとした感じで出てきたから、「この人誰だ?!」と思ったのが2回目。
竹内
そうか。仕事モードのときね。
織上
すごい仕事モード、完全に ON モードって感じの竹内くんを見て。3回目は飲み会のときに、「あ、結構うるさい人なんだ。」って(笑)
竹内
俺、明るいうるさい人だから。...これあんまりいい印象ではないな(笑)
織上
明るくて場を盛り上げるムードメーカーだなって。
竹内
あー、なるほどね。
織上
4回目は、なんか、うん...(笑)。
竹内
何それ、悪口じゃん、絶対(笑)。
織上
いやいや、悪口じゃないですよ(笑)。4回目はやっぱり、「あ、演出家だな。」って。私よりすごいたくさん知ってるし、どんどん笑いを振って、全部、ぽんぽんぽんって返しちゃうから、すごいなと思って。
竹内
いやいや、全然。
杉本
印象の紆余曲折がすごいね。
竹内
多面性があるんだね、俺は。
織上
今回竹内くんが、私が自分で立ち上げた演劇ユニット「あいまい」の公演を見て、声をかけてくれました。コロナでなかなかお芝居しにくい中で、出演の機会をもらえたことは本当にありがたいなって思うし、期待に応えたいなって思っています。
竹内
ありがとうございます。
──
同じく今回初出演の下野さんは、竹内さんにどのような印象を持っていますか?
下野
えへへっ(笑)。
竹内
こういう感じです。現段階で。おもしろ動物。なんか、あの、おじさんの声出すオランウータンみたいな。
一同
(笑)
下野
初めて会ったときが、あの、なんて言ったらいいか...なんか、救世主みたいな。
竹内
ある公演でトラブルがあって、そのときに俺が入って、ほぼ何もできてない状態から徹夜でみんなで頑張ってやったね。
下野
そうです。それでなんか「救世主です!」みたいな感じだったんですけど、なんかその小屋入り始まってから、裏でものすごいぼやいてて、ずっと(笑)。
竹内
だめじゃん、そんなん。見えてたら(笑)。
下野
「無理―、辛い、嫌だー」みたいな。って裏ではそう言ってたのに、みんなの前で演出つけるときはシュシュシュ!みたいな(笑)。それでいて、なんか圧が誰よりも強くて...。漠然と、「すごい人なんだな」と思いました。でも、さっき織上さんが言ってたみたいに、飲みの席だとうるさいから(笑)。なんか...はい、不思議な人だなって、思ってます。見ててすごい面白いです。
──
なるほど。ユニ傘(劇団金子)の舞台に何度も出演されている杉本さんは、竹内さんとの交流は⻑いですよね?
杉本
そうですね。トシ(佐藤)の次くらいに⻑いかな。僕は元々、学校が一緒だったから。同じ学科で、大教室の学科全員の授業の端っこと端っこにひとつずついたのが、仲良くなった。こう、端っこから端っこに移動して(笑)。
佐藤
どう仲良くなったの?
竹内
自分の舞台があって、「やる?」みたいになって、やり始めてからもう、すげー仲良くなった。
佐藤
どの舞台?
竹内
「enpou」(竹内と新宅が始めた野外演劇)とか。それの最初の舞台に出てもらったんだよね。
杉本
そう。それが初芝居で。
竹内
そこでスペシャルワークをしたんだよね。初めて出るのに役者を引っ張っていくっていう(笑)。「あいつすげー!」ってなって。だから、次の舞台に主役で出した。
杉本
過大評価だよ。
竹内
当時、すぎまみたいに初めての舞台ですごいことをするやつを「すぎマジック」って呼んでた(笑)。
一同
(笑)
竹内
だからみんなにすぎマジックを期待してる。織上さん、下野さんには。
織上
かかるように頑張ろう!(笑)
──
佐藤さんが一番、竹内さんとの親交が深いんですね。
竹内
うん、⻑い。一番⻑い。
佐藤
最初会ったのが、ある劇団の公演で、その時が自分の初舞台だったんですけど、その稽古の途中から(竹内が)入ってきて。
竹内
そう、本番まで3週間の状態で入ったんだよね、別の舞台やってて。
佐藤
そう。で、来て、なんかもうずっと1人でいるイメージ。話の中に入ったらめちゃめちゃ頑張って喋って、抜けたらしゅんって(笑)。
杉本
頑張って喋ってたんだ(笑)。
佐藤
今は、なんだろう、ふざけるときはふざけるし、仕事ってなったらパキッとするし...メリハリがついてる、おかしな人(笑)。
竹内
どんなやつだよ。
──
常に3人(竹内・佐藤・杉本)は一緒にいるイメージがありますね。
佐藤
なんだろう、結構落ち着く感じ。
竹内
馬が合うよね。一緒にいることが当たり前、みたいな。俺も3人でいるときが一番居心地がいいかな。仕事の話をしたり、たまにふざけて話したり。
佐藤
そうだね、本当、気遣わんって感じかな。
竹内
人見知りだしね、お互い。
──
男性陣は気の置けない仲ということですね。女性陣はお互いにどうですか?
織上
最初(下野に)会ったときに、すごく落ち着いてて、安心感を覚えました。一緒にいて心地いいです。
──
なるほど。下野さんは?
下野
一番最初は、もう、お綺麗な人だなと思って。
織上
恐縮です...
下野
竹内さんから「経験のある方だ」ってお聞きしてて、恐れ多いと言うか、一緒に並ぶのがちょっと...っていう気持ちでした。
──
今までに 4 回の稽古を経ているわけですが、2 人でお話はされますか?また、印象は変 わりましたか?
下野
話します。
織上
休憩時間に、ちょこちょこね。うーん、印象は変わらないですね。やっぱり、寄り掛かりたくなるような安心感がある。
竹内
わかるわかる。なんか、安定してるからね。
──
ちなみに、今織上さんの隣にいらっしゃる佐藤さんに対しては、どういう印象を待ちましたか?
織上
そうですね、最初にお会いしたのが確か、ワークショップの時で...やっぱり、背高いなって思いましたね。
竹内
195あるからね。
佐藤
ねえよ。あからさまに嘘つくのやめてもらっていい?(笑)
──
佐藤さんは織上さんに対しどういう印象でしたか?
佐藤
えーなんか、すんごい賢そうだなーって。
織上
ぜんっぜん。
佐藤
なんか、学生時代に学級委員⻑とか、生徒会とかやってそうだなって思った。
──
実際やられてたんですか?
織上
いやいや全然、学級委員⻑とかじゃなかったです。むしろそう言う委員⻑とかは避けたいタイプでした。図書委員とかやってました。あとは、放送部に所属してました。
──
そうなんですね。今回、佐藤さんだけでなく、杉本さんとも初めて関わるわけですが、杉本さんの印象はどうですか?
織上
そうですね、この座組の前に、中止になってしまった舞台で一緒で、そこで初めて見かけたんですけど、そこでは全然関わりがなくて。外見的なイメージだけでいうと、最初、⻩緑色のシャツと、茶色のズボンで、あとメガネをかけていたから、「木みたい」って思いました(笑)。
竹内
森の住人?
杉本
違うよ(笑)。
織上
...ていうイメージです(笑)。

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◆コンビ間で最重要なのは、「安心感」?

──
少し変な質問をしますね。この座組の中でお笑いコンビを組むなら、誰と、どんなネタをやってみたいですか?
竹内
俺は、下野と南海キャンディーズだな。なんかちょっとできそうな気がする。下野をどう面白く活かすかって言うゲームがしたい。織上さんとだと、どうなるんだろう。 漫才じゃないよね、多分。コントになるよね、2人でやるんだったら。コントで、織上さんにとち狂ったように喋ってもらって、俺が合間入れてくって言うのは想像できるかな。
織上
あ〜(笑)。
竹内
下野は?
下野
なんか、すぎまさんが一番安心して隣に立てそうだなと思いましたね。竹内さんはちょっと怖いので...(笑)。
佐藤
あ〜、安心で言ったら、遼だわ。お前だわ。
竹内
そりゃそうだろ。そりゃそうだけど...場数でしょ?それ多分(笑)。
佐藤
お前は多分俺のこといじってくれるから。
竹内
まあそうね。織上さんは?
織上
えーなんか、誰がって言うよりは、私はお笑いをそこまで見てこなかったから、あまりイメージがわかないんだけど、一人一人組んでみたらなんか違うのかなって。2人だけになって初めて色々わかることもあるような気がするから、そう言うので色々変わっていきそうだなと言うのは感じるので、誰か特定って言うよりかは、人によって変わっていく、のができそう。

◆5人の化学反応で創る、舞台『コントライブ ―⻤―』

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最後に、第4回公演に向けての意気込みをお願いします。
竹内
今回はやっぱりさっきも言った通り、コントライブなので。それぞれの役者の個性を最大限に生かしつつ、この5人がどんな化学反応を起こすのかを演出家としても、役者としても楽しみたいと思ってます。こんな時期だからこそ、舞台をやる意味があると思うので、多くの人に観ていただけたらなと思います。
──
ありがとうございました。

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今回紹介した5人の役者とユニ傘スタッフでつくりあげる舞台『コントライブ ―⻤―』は、10月9日から10月11日にかけて公演を行います。オムニバス形式で繰り広げられる数多のコントを、一つの舞台に詰め込みました。また、今回の公演では初の試みとして、オンライン配信も行います。オンライン配信のチケットを購入してくださったお客様は、視聴可能期間(10月11日〜10月25日の 2 週間)は何度でも公演を観ていただくことができます。詳しくは以下のフォームをご覧ください。